◇つわり
症状:妊娠前から胃腸の不調や肝機能障害、自律神経系の低下がある場合は、つわりは悪化する傾向が高くなります。
対処:夕食後につわり症状が悪化しやすくなるのは、体の疲れが消化能力にも影響しているからと考えます。
夕食はカロリーが少なめで消化吸収しやすいものを摂り、遅くても就寝2時間前には食べ終わるようにしましょう。
起床時に悪心や吐き気を伴う場合は、朝おにぎりを口にしてから動くようにすると改善されることも多いようです。
◇不眠
症状:妊娠中には心配事や、昼間の安静、睡眠の取りすぎで夜に寝つけないなど、不眠になる方がいます。
マタニティブルーや神経症でも不眠を訴える場合があります。
対処:不眠の原因を取り除き、睡眠の時間と質を確保して心の安定を図ることが大切です。
・ぬるめのお風呂にゆっくり入る
・起床時間を早くして、日の光を浴びて散歩する
・昼寝は午後4時以降にずれ込まないようにする
◇冷え
症状:冷えは、体温調節機能の失調が原因で起こります。皮膚や筋肉、血管が収縮して血行が悪くなり、腰痛や肩こりが生じます。そのほか、代謝も低下しむくみなども出てきます。
対処:冷たいものは控え、温かいものを摂るようにしましょう。
・よく歩き、筋肉の熱エネルギー産生を促す
・外から冷やさないように腹巻きを着用する
◇むくみ
症状:妊娠中は血液中の水分が増えるため、また大きくなった子宮が血管や神経を圧迫するため、むくみが起こりやすくなります。
対処:休息や休憩時には、足を高くして休みましょう。
・塩分を摂りすぎない
・体を締め付けるものを着用しない
・足上げぶらぶら体操
(仰向けになって両手両足を上げてぶらぶら揺らす)